孤独のかたち
「あの頃わたしたちの孤独はそれぞれかたちが違っていて」
(ヤマシタトモコさんの違国日記 3巻より)
ヤマシタトモコさんの違国日記という漫画が好きで、
上のセリフのシーンが印象に残っている。
読んだとき、すーっと静かな気持ちになった。
周りから音が消えて、
私が思い出したのは、海。
作中、登場人物の朝の孤独のかたちは、砂漠として描かれている。
私の孤独のかたちは、海だ。
小さな頃家から出て山を下る時、毎日のように見ていた、海。
学生時代、登下校のバスから見える、海。
窓から見える美しい静かな海が、いつも自分の中にあった。
海を見ている時、周りの音が消えてひとりの空間だった。
”孤独”にそれぞれかたちがあると考えたことが無かったけれど、
自分の中にすとんと落ちた言葉だった。
🐾🐾